おじさんが忘てしまう前に昔話をします。インターネット老人会の話です。皆さんの職場の上司はこういう時代を生きてきています。意味不明な語句が出てくるかもしれませんが、そういうのはお父さんやお母さんや上司などに聞いてみましょう。
20世紀末
JRAは電話回線を使った馬券取引をファミコンと専用端末を使って電話投票ができるようにしました。厳密にはインターネットではありませんが、これが「なんか特殊なネットワーク体験」だった人は多いかもしれません。
バイナリデータなどはまだまだネットワークで運ぶ力はなく、MOやZipという小さな板をバイク便に運んでもらっていました。現代のネットワークが5秒で送るデータ量です。バイク便・・今はどうなっているんだろう。
htmlの記述として印象的なのは、レイアウトをtableタグで細切れにし、1pxの透明GIF画像(spacer.gif)をつっかえ棒にして余白を調整していた泥臭い感じです。セマンティックな記述よりレイアウト的な目新しさを皆で追いかけていました。
ブラウザはNetscapeという現在のMozillaの祖先が王者でした。
2000:そして神は舞い降りた
その王者Netscapeに割り込んだのがInternetExplolerです。よりによってMac版もバンドルされてしまい、ブラウザごとのhtmlの解釈が混迷を極めます。最悪双方のブラウザ用にwebページを作る事態になりました。
そんな感じでハックコードまみれのcssを書いたりブラウザごとにチャネルをリダイレクトするのがイヤになってきた頃に舞い降りたその神の名はFlash。macromedia shockwave / Flash の時代が訪れます。皆htmlなどそっちのけでactionscriptをいじり倒しました。このテクノロジーはiPhoneの登場を契機にプラグインが云々といった理由で滅びますが、actionscriptも連なるECMAscriptのシンタックスをここで何となく学んでしまい、今もvanillaなら何となく書けるよ、というおじさんは実は世間にたくさんいるのです。
2010:ツールとインフラの民主化、そして皆巨人の肩に乗る。
InternetExplolerがワガママなコード解釈のせいでコード記述者を地獄へ突き落とした後、救世主Chromeが現れます。とにかくみんなIEがイヤすぎてOperaやFirefoxといったモダンブラウザの祖先にシェアが移ります。
フロントの制作もFireworksやDreamweaverの時代から、Sketch(私は使ってない)、そしてFigmaへ。「デザインを共有する」形が当たり前になります。現在に近付いてきました。コード的には html5/CSS3 の勧告がこの辺でしたっけ。本質的には静的コードの作法は現在とかなり近づいたと思います。そして2022年IEの絶滅により世界は歓喜しました。モバイル端末もスマホの普及により、「ガラケーとかimodeの機種別実行確認屋」も消えていきました。
2020:民主化が進みすぎておじさんはついていけなくなり自分はタカ派だったのかと頭を抱える
本CMSの趣旨でもある、「どこまでタダでできるか」が可能なくらい先鋭化してきましたね。FTPでサーバーに上書きして祈っていた時代から、WordPress、そしてGitHubやクラウド(Cloudflare/Vercel)へ。FTPクライアント自体が不要になりつつありますね。どんどん昔培われたコーディングの基礎も失われていきます。
2025:AI
現在。10年前は実は「今くらいならもうそれなりの普遍性をもって制作できるんじゃないか」と思っていましたが、むしろ最もヤバい変革期を迎えてしまいました。コードの書き方が変わったよ、とか拠り所にしていたプロダクトが滅びたよ、というレベルではないです。ChromeなどがFlashをサポートしなくなった時に廃業を考えましたが、個人的には現在の方がもう少し深刻かな・・。年齢的に逃げ切りたかったのに・・。
- Flash
- HTML5/CSS3/ECMA6
- AI
これらの勧告と普及が個人的には大きなクライシスかな・・最後のは特にデカいしこの先どうなるか見当もつかない・・という25年の印象です。どこまでも細かく書けますが、とりあえずは初稿とします。気が向いたら改稿します。



